始末書と顛末書はどちらが重いのか

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会社で仕事をしていると、人間誰しもどうしてもミスをしてしまうことがあります。
そして、ミスの程度が大きくなれば、会社としては指導的な立場から、処分を与えなければならなくなります。
このような場面でよく導入されるのが、始末書や顛末書を書くというものです。
これらの処分を課されると、「始末書と顛末書ではどちらが重い処分なのか」という不安を抱く方がいらっしゃいます。
一般論だけで「どちらが重いか」という問いに答えるならば、始末書の方がより重いと言われることが多いです。
顛末書は不祥事が起きてしまった経緯を報告するのが目的である書類なのに対し、始末書はなぜ不祥事が起きたのか、どのように始末を付けるのかを報告するものだからです。
このような目的の違いから、どちらが重いかと言えば、始末書の方がより重いとされています。
しかしながら、実際にどちらが重い処分なのかという点については、会社ごとの定款や就業規則により異なるため、一般論はあまり意味を成しません。

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始末書にしても顛末書にしても、どちらが重いかということよりも、単に懲戒処分のひとつとして便宜的に位置付けているだけの会社が多いのも事実です。
すなわち、「不祥事の程度はさほど大きくもないけれど、何も処分の対象とならないのは都合が悪い」といった場合に、形式的にだけ課される処分とも言えます。
そして、それは処分を課された本人が思っているほど、深刻な問題ではないケースがほとんどなのです。
多くの会社においては、始末書や顛末書を数枚書いたところで、その後の会社員生活に影響を及ぼすケースはまれです。
そして、人間であれば誰しも必ずヒューマンエラーを起こしてしまう可能性があります。
どちらが重い処分なのかと思い悩むよりも、不祥事を起こしてしまったことを反省し、再発を防ぐためにはどうすれば良いのかを考える方がよほど有益でしょう。
以上のように、例え始末書や顛末書を書く事態になってしまったとしても、反省こそしても、処分に対してあまり悲観的になり過ぎないことが大切です。

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